綾部でまち歩き、アクティブ・リスニング|フィールドワーク
コミュニティナース育成プロジェクト、京都綾部市フィールドワーク2日目は、中心市街地からほど近い、西八田地区に移動して行われました。
最初の集合場所となったのは山の上にある茅葺屋根の美しい門と本堂のある岩王寺。
1000年ほどの歴史ある古寺ですが、観光マップにも紹介されていないのが不思議です。
ナース達が本堂の縁側に座り、住職の奥さんに地域とお寺の話を聞きました。
薬師如来を起源に持つこのお寺からフィールドワークが始まるのはなにか感慨深いものがあります。
それから看護師が5チームに分かれ、6つの町内を回ります。僕が担当する中筋町は、綾部市の中央にある西八田地区のさらに真ん中。7つの集落で形成されています。
午前中は中筋町の自治会長平井さんに各集落を案内していただきました。
端から端まで1-2キロ程度の町内ですが、どの集落も特徴があり、地形や住民の年齢層、そして課題などの違いを感じます。
午後は近くに住む7人のお母さん方に集まっていただき、地域の暮らしや健康についてお聞きしました。
普段の何気ない暮らしの話から獣害の話、そして昨年の11月、中筋の自治会長が木の伐採の時の事故で大怪我を負いドクターヘリで運ばれた話や、読み終わった新聞を毎日一人暮らしのお隣さんに届けていたけど郵便受けから新聞が取られてないことで異変に気付いた話も聞くことができ、地域に来なければ実感できないことばかりでした。
夜には看護師たちが取材したことをチームごとに報告する機会を頂き、賑やかな交流もできました。
とても短い時間でしたが、それでも看護師と住民の想いが通じることがあったのは、おそらくお互いの共通の何かが未来にあるからだと思います。
この機会を作って頂いた西八田の木下連長と、それを支えて頂いた各町の自治会長、そして住民の皆様に深く深く感謝いたします。
次の一歩も、共に悩み共に考え共に進めていければ幸いです。